コップは8割くらいに水を注ぐ。
『キャパシティの8〜9割で、他者に仕事を振ることの重要性 残り1〜2割を他者のフォローに回すことの必要性』
〜自分の犯したミスで気づいたタスク処理に関する雑文〜
先んじて、手を抜けっていうわけではないですからね(笑)
◆先日同じ部署のスタッフに言った言葉
社会人にとって日々業務に励んでいるかと思いますが、その業務は、自分のためですか? それとも、会社のためですか?
もちろん、どちらも大切なことです。
自分の人生ですから、自分のキャリアアップのために仕事をしてください。
自分の人生を預けているわけですから、会社の業績アップのために仕事をしてください。
でも、最近意識していることは、「会社貢献のために仕事をしよう」ということ。
……それが最終的には自分への貢献に繋がるはずですから。
ちょっと的外れなことを言いました。
でも、厳密には的外れではないんです。
最近、私が勤めている会社の中でも、自分で仕事を抱え込みすぎてプロジェクトのラインが滞ってしまうということが多発しています。
その人に話を聞くと「自分のスキルアップのためにいろいろな経験をしたい」「仕事をこなして、それをクリアすれば発言力があがるでしょ?」とのこと……。
かくいう私も2〜3年前までは仕事抱え込み人間だったので、その気持ちはよく分かります。ですが自分のスキルアップ、自分の存在感アップのために仕事を抱え込んだ上に遅れてしまい、それを次のスタッフに提出のが止まってしまうのはただのボトルネックです。
◆ボトルネックにならないために
なにはともあれ、まずは自分のキャパシティをまずは知ることが必須条件です。
朝、仕事を開始して、自分がどれだけの仕事をしていたか、手帳にメモをつけてみたり、仕事をこなすごとに日報に追記していくなどして残しておき、終業時に振り返ってみてください。
・請求書3件まとめ……2時間(振り込み確認1件)
・発注リスト作成……1時間(進捗率20→50%)
・進捗ミーティング……30分(定例)
・部署進捗管理……45分(部下2名・返信指示5件)
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それを数日間続けていくと、「今日はまだ余裕があったな」「この作業ならあと2〜3タスクくらいはまだできる」「結構、ミスが多くてきつかったかも」など、自分の業務の処理状況などからおぼろげながらも見えてくると思います。
その考えのもととなっているのが、基準となるはずです。
その後、自分のキャパシティ限界の8〜9割でいいので仕事を請け負いましょう。
それを超える案件は、覚悟を決めて断ることも必要です。
コップだって常に満杯に水を注ぐことはないですよね。
縁まで一杯のコップなんて、誰も運びたくないでしょ。
仕事も8割くらいで十分です(私みたいな欲張りは9割くらいは入れているかもしれませんが、それで十分です)。
思った以上に、さくさくと余裕をもって業務遂行できると思います。
心のゆとりもできて、いろいろなアイデアとかも浮かぶかもしれません。
気づくとそれで残りの1〜2割使ってしまうかもしれませんが、それでも大丈夫です。
(今まで考えられないことをその1〜2割で生み出したのですから)
そして、まだ残りがあれば、それは他者のフォロワーに回ってみましょう。
部下しかり、スタッフ全員が余裕をもった業務ができているわけではないはずです。
(悲しいことに、必ず1〜2名はイライラしながら、「仕事終わらない!!」と愚痴を漏らしている人がいるはずです)
その人の手助けにその空いたキャパシティを使ってみませんか?
きっと、感謝されるでしょうし、何より、会社全体にとっては、スムーズな開発ができるはずですから。